医療法人恵珠会 みずたに皮膚科 守口市京阪本通の皮膚科

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床ずれ・褥瘡

床ずれは、同じ姿勢を続ける事によって自分自身の体重が長時間にわたって一定の部位にかかり、その圧力で皮膚に血液が流れなくなって細胞が死ぬことで生じます。自分の意思で体を動かせない寝たきりの方に多いものです。また、栄養不足や皮膚の湿り、糖尿病などがあると、床ずれができやすくなります。特に栄養不足の状態では、できてしまった床ずれの改善もおそくなってしまいます。床ずれができやすいのは、骨の出っぱったおしり、腰、太ももの外側、くるぶし、かかとなどです。

床ずれは予防が何より大切です。できてしまった場合のケアも、基本は予防と同じです。
皮膚をこまめに観察する:皮膚が赤くなるのは床ずれのでき始めです。
圧迫を少なくする:できるだけこまめに姿勢を変換し、エアマットやクッションなどの体圧分散寝具を使用します。姿勢を変えるときには皮膚に摩擦やずれが起きないように注意します。骨が出っぱった部分に圧力が集中しないように工夫し、シーツのたるみやしわも皮膚を圧迫しますので注意します。ベッド上で座る場合は、背の部分の角度を30度以下にします。椅子に座る場合は、お尻を90度にして座り、30分に1回プッシュアップをします。
皮膚を清潔にする:入浴やシャワーによって皮膚を清潔に保つことが大切です。ただし強くこすってはいけません。失禁、発汗、下痢などによる皮膚の刺激を避けるため、こまめにオムツを交換し、たくさん汗をかいた時はこまめに寝間着や寝具を交換します。
しっかり食事をとる:時間がかかってもできるだけ自分で食べるようにします。通常の食事が食べられない場合は、やわらかい食べ物やタンパク補助食品、ビタミンやミネラルを強化した食品を利用します。むせてしまう場合は、ポタージュ、プリンなど少し粘りのあるものがよいです。

治療は傷の洗浄や、状態に応じて外用剤を塗布したり、壊死した組織を除去したりします。消毒液は明らかに感染をおこしている時以外は使いません。