医療法人恵珠会 みずたに皮膚科

守口市京阪本通の皮膚科 医療法人恵珠会 みずたに皮膚科

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皮膚の病気について

毛孔性苔癬 (2011/4更新)

腕や背中の毛穴のザラザラ、ブツブツを気にされている方が時々ありますが、これは毛孔性苔癬という病気です。思春期の女性に多く、多くは子供の頃に発症し、思春期頃に目立つようになります。家族にこの病気の人がいると発症しやすいことから、常染色体優性遺伝と推測されています。

症状は、毛孔に一致した硬い角化性丘診が、腕や大腿の伸側に現れます。まれにかゆみを伴う事がありますが、通常は痛みやかゆみなどの自覚症状はありません。加齢とともに減少し自然消褪することが多いのですが、そのまま持ち越してしまう事もあります。もみあげからエラに毛孔性小丘疹が多発して紅斑となる顔面毛包性紅斑黒皮症を合併することがあります。

治療は角質を柔らかくする外用剤を使用します。根気よく続けることで目立ちにくくなります。また、ケミカルピーリングも有効です。症状の改善には数回の治療が必要となるため、腕を出す予定がある方は早めの治療をお勧めします。

 

床ずれ・褥瘡 (2011/3更新)

床ずれは、同じ姿勢を続ける事によって自分自身の体重が長時間にわたって一定の部位にかかり、その圧力で皮膚に血液が流れなくなって細胞が死ぬことで生じます。自分の意思で体を動かせない寝たきりの方に多いものです。また、栄養不足や皮膚の湿り、糖尿病などがあると、床ずれができやすくなります。特に栄養不足の状態では、できてしまった床ずれも治りにくくなります。床ずれができやすいのは、骨の出っぱったおしり、腰、太ももの外側、くるぶし、かかとなどです。

床ずれは予防が何より大切です。できてしまった場合のケアも、基本は予防と同じです。
皮膚をこまめに観察する:皮膚が赤くなるのは床ずれのでき始めです。
圧迫を少なくする:できるだけこまめに姿勢を変換し、エアマットやクッションなどの体圧分散寝具を使用します。姿勢を変えるときには皮膚に摩擦やずれが起きないように注意します。骨が出っぱった部分に圧力が集中しないように工夫し、シーツのたるみやしわも皮膚を圧迫しますので注意します。ベッド上で座る場合は、背の部分の角度を30度以下にします。椅子に座る場合は、お尻を90度にして座り、30分に1回プッシュアップをします。
皮膚を清潔にする:入浴やシャワーによって皮膚を清潔に保つことが大切です。ただし強くこすってはいけません。失禁、発汗、下痢などによる皮膚の刺激を避けるため、こまめにオムツを交換し、たくさん汗をかいた時はこまめに寝間着や寝具を交換します。
しっかり食事をとる:時間がかかってもできるだけ自分で食べるようにします。通常の食事が食べられない場合は、やわらかい食べ物やタンパク補助食品、ビタミンやミネラルを強化した食品を利用します。むせてしまう場合は、ポタージュ、プリンなど少し粘りのあるものがよいです。

治療は傷の洗浄や、状態に応じて外用剤を塗布したり、壊死した組織を除去したりします。消毒液は明らかに感染をおこしている時以外は使いません。

 

皮膚掻痒症 (2011/2更新)

皮膚疾患の多くは、赤くなるなど目に見える発疹があります。皮膚掻痒症とは、発疹がないのにかゆみだけがある疾患です。全身にかゆみが起こる場合と、外陰部や肛門周囲、頭部など局所的に起こる場合があります。原因は内臓疾患、薬剤、食品、妊娠、心因性、ドライスキンなどさまざまです。かゆみは、皮膚に存在するかゆみ受容体が刺激されることによって起こります。

原因として最も多いのは、ドライスキンによるものです。ドライスキンについては以前の記事(ドライスキンと敏感肌2010/2)もご参照ください。皮膚掻痒症の原因となる内臓疾患は、全身性の場合は肝疾患、慢性腎不全、糖尿病、甲状腺市疾患、血液疾患、悪性腫瘍、寄生虫疾患などです。局所性の場合は前立腺肥大症、尿管狭窄、膣カンジダ症、便秘、痔などがあります。これらが原因になっている場合は、基礎疾患の治療が最も大切です。

皮膚掻痒症の治療は抗ヒスタミン薬の内服と保湿です。掻くことによって二次的に湿疹を生じている場合は、ステロイド外用剤を使用する場合もあります。日常生活の中でもかゆみを誘発する因子がありますので、できるだけ避けるようにしましょう。

入浴:熱すぎるお湯は皮膚を刺激します。ゴシゴシと強くこすると皮膚が傷ついてかゆみを誘発します。
衣類:ウールや化学繊維の肌着は、かゆみを誘発したり増強します。木綿が最適です。また、洗濯した衣類に洗剤が残っていると皮膚を刺激してかゆみを誘発するので、すすぎ洗いを十分にしましょう。
食品:熱い食べ物、刺激の強い香辛料、味の濃い料理はかゆみをひき起こします。
室内の温度、湿度:室温が外気温に比べて極端に高かったり低かったりすると、皮膚にとっては刺激となり、かゆみを誘発します。湿度の調節も大切で、特に乾燥肌の人には室内の乾燥は大敵です。
:汗をかいたまま放っておくと、皮膚を刺激しかゆみを起こします。
お酒:アルコールによって皮膚の血管が拡張してかゆみを悪化させます。

 

ビタミンC (2011/1更新)

ビタミンCは昔から風邪の予防などに良いとされていますが、特に皮膚にはさまざまな効果があります。ビタミンCには次のような作用があります。

1) メラニンを薄くする作用:シミやくすみの改善
2) メラニンの合成を阻害する作用:シミやくすみの改善
3) 抗酸化作用:皮膚の老化予防、アンチエイジング効果
4) 毛穴を引き締める作用:ニキビの改善
5) 皮脂分泌を抑える作用:ニキビの改善
6) コラーゲン合成を促す作用:しわ、たるみの改善

ビタミンCは、そのままでは皮膚表面に塗っても浸透しにくく不安定です。そこでビタミンの構造を変化させ、皮膚に浸透しやすく安定化したものがビタミンC誘導体です。ローションとして直接皮膚に塗布したり、イオン導入によってより浸透力を高くする方法があります。ビタミンC誘導体は、皮膚の中に入るとビタミンCに戻って効果を発揮します。肌質を問わず、毎日のお手入れにプラスすることをおすすめします。

 

掌蹠膿疱症 (2010/12更新)

掌蹠膿疱症は、手のひらと足のうらに、黄色い膿をもったプツプツ(膿疱)や小さな水疱が多発する病気です。骨や関節の痛みを伴うこともあります。周期的に良くなったり悪くなったりをくり返して経過する難治性疾患のひとつです。

この病気の詳しい原因はよくわかっていませんが、細菌や金属に対するアレルギーが関与すると考えられています。たとえば慢性扁桃炎、歯槽膿漏、副鼻腔炎、あるいは歯科金属に対するアレルギーがある場合は、原因を取り除くことで症状の改善が期待されます。

皮膚症状は水虫とよく似ていますので、診断をはっきりさせるには皮膚の角層を顕微鏡で調べて白癬菌がいるかどうか調べる必要があります。

治療はステロイド外用剤や活性型ビタミンD外用剤などを使用します。症状に応じて内服薬を使用する場合もあります。歯科金属を入れてから発症した場合は、歯科金属によるパッチテストをしてアレルギーの有無を検査します。陽性であればその歯科金属を外すことで治ることがありますが、変化がない場合もあります。慢性扁桃炎や歯槽膿漏などの感染がある場合、扁桃摘出や歯科治療が有効な場合もあります。

普段の生活では、手を清潔にし、水疱や膿疱はつぶさないようにしましょう。歯磨きやうがいを励行し、口腔内を清潔に保つことも有用です。虫歯や風邪、扁桃炎などは早めに治療しておきましょう。喫煙はこの病気を悪化させることがあります。禁煙あるいは節煙が必要です。

 

ジベルばら色粃糠疹 (2010/11更新)

「ジベルばらいろひこうしん」は、聞き慣れない難しい病名なので、重い皮膚病かと心配される方もあるかもしれませんが、比較的頻度が高く、自然に治ることもある疾患です。発疹が比較的派手に出ること、すぐには治らないことなどから心配されることも多いものです。

数ミリから数センチほどの淡い楕円形の紅斑に、フケのような落屑が付着しているのが特徴です。それが体にたくさん、皮膚のしわに沿ってクリスマスツリー状に出ます。かゆみはあまりなく、1~3カ月程度で治癒します。再発はほとんどありません。

原因はウイルス感染と言われていますが、まだはっきりわかっていません。
治療しなくても自然治癒しますが、かゆみのある場合はステロイド外用剤や抗アレルギー剤により症状を軽減させます。ただし治療をおこなっても治癒までには数週間かかります。

頻度の高い病気ですが、脂漏性皮膚炎、体部白癬、薬疹など他の皮膚病に酷似する場合もあり、鑑別診断が必要ですので、皮膚科専門医で診断を受けることをおすすめします。

 

陥入爪、巻き爪 (2010/10更新)

陥入爪は爪の角がトゲのように皮膚に刺さって炎症を起こした状態を言います。
巻き爪は爪が内側に巻いている状態で、ひどいと「の」の字型になります。

陥入爪の原因は、深爪、足に合わない靴、ケガや爪水虫による爪変形です。特に深爪をすると、歩く時の圧迫で爪まわりの皮膚が盛り上がり、爪を押して巻き爪となります。靴は、ハイヒールや幅の狭い靴を履くと爪が圧迫されてしまいます。逆にゆるい靴だと靴の中で足が動きすぎてしまい、親指に力がかかって爪を圧迫します。先が丸く、足の甲でしっかり足全体を支えられる紐靴をおすすめします。爪水虫による場合はまず水虫の治療が必要です。

巻き爪のない陥入爪は、コットンや人工爪で爪の角が刺さらないように保護しながら爪を伸ばせば治りますが、伸ばしてみると巻き爪を合併していたという事も多いものです。
陥入爪の方は巻き爪になっていることが多く、爪の角を切ると一時的に痛みはなくなりますが、爪が伸びた時にさらに巻き込んでより重症となります。ですから治療の際に爪を切ることは極力避けることが大切です。
以前は爪の幅を狭くする手術も頻繁に行われていましたが、狭くなった爪が再び巻いてきたり、見た目に爪が変形してしまう、爪が細くなることで指に力がかかりにくくなること等から、できるだけ避けるようになってきています。
巻き爪の治療にはワイヤーによる爪矯正が有効です。爪に小さな穴を2つ開けて、弾力の強いワイヤーを挿入します。保険適応がありませんが、痛みがなく、直後からいつも通りの生活ができますので当院でもお勧めしています。

 

脂漏性皮膚炎 (2010/9更新)

脂漏性皮膚炎は、紫外線や真菌(カビ)によって皮脂が脂肪酸に分解され、皮膚炎を起こすものです。皮脂分泌の多い脂漏部位つまり、頭皮、髪の生え際、まゆ毛、鼻のわき、耳の中、わきの下、胸と背中の中央部などが少し赤くなり、その上に脂っぽいかさぶたやフケのようなものが付着してきます。かゆみはある場合とない場合があります。頭皮の脂漏性皮膚炎が長引くと、脱毛が起こる場合もあります。

体質的に皮脂の分泌が多い人がなりやすく、女性より男性に多く、思春期以降にみられることが多いです。生後半年以下に発生するものは乳児脂漏性皮膚炎といい、母親の体内での女性ホルモンの影響で発生するものなので、多くは自然に治ります。

治療は、軽症の場合は抗真菌剤を使用します。中等症以上の場合はステロイド外用剤を使用します。また、かゆみに対して抗アレルギー剤内服、ビタミンの欠乏が影響している場合はビタミンB2、B6の内服なども行います。
体質的なもので再発しやすいため、日常生活から発症・悪化の要因を取り除くことも大切です。毎日洗髪し皮脂を取り除くこと、ビタミンB群の豊富な食品を積極的に取り、脂肪分や糖分、香辛料などは取りすぎないようにすること、規則正しい生活を心がけ、充分に睡眠をとることなどに気をつけましょう。

 

コエンザイムQ10 (2010/8更新)

コエンザイムQ10はもともと私たちの細胞が持っている物質で、生きていく上で必要なエネルギーを作る助けをしています。また、紫外線やストレス、過度の運動や運動不足、偏った食事、喫煙などによる酸化ストレスから肌を守る抗酸化物質としてはたらきます。
体内のコエンザイムQ10量は、20歳を過ぎると少しずつ減少し始めます。さらに加齢が進むと産生量が低下するだけでなく、酸化ストレスの増加によって体内での必要量が増えるため、どんどん減ってしまいます。そのため、日々の生活の中でコエンザイムQ10を補うことで、アンチエイジング効果があることが多く報告されています。

皮膚ではコエンザイムQ10は、しわやたるみに効果があるといわれています。
皮膚細胞の生まれ変わりは、加齢とともに遅くなり、角質が厚く皮膚がゴワゴワします。また、真皮のコラーゲン生成が減少し、皮膚の弾力が失われます。
コエンザイムQ10は、皮膚細胞のエネルギー代謝を高めて活性化するとともに、肌の抗酸化力を高めて酸化ストレスから守ってくれます。
同じ抗酸化作用を持つビタミンCローションとの併用により相乗効果が発揮されます。

 

いぼ (2010/7更新)

いぼにはいくつかの種類があります。

尋常性疣贅:ウイルス性いぼです。ヒトパピローマウイルスの感染がいぼの原因です。皮膚表面の細かい傷からウイルスが入り込み、増殖してぼこぼこと隆起した固いいぼになります。傷のできやすい手足にできやすく、足裏にできるとウオノメ状になります。感染力は弱いものですが、治りにくいのが難点です。放置すると徐々に大きくなり数も増えるので、早めの治療をおすすめします。治療は液体窒素による冷凍凝固法が一般的ですが、難治性のため、ヨクイニンエキス内服やサージトロンによる電気焼灼を行う場合もあります。

青年性扁平疣贅:ウイルス性で、盛り上がりの少ない滑らかな褐色のいぼがたくさんできます。若い方の顔や手の甲にできやすく、掻くとその部位に一致して線上に並ぶことがあります。治療はヨクイニンエキス内服を行います。自然治癒することもあります。

伝染性軟属腫:みずいぼと呼ばれるものです。プールやお風呂でうつります。そのままにしていても自然治癒することもありますが、通常約1~2年の期間がかかります。その間にもどんどん増えていきますので、数が少ないうちに取ることをおすすめします。プールを禁止される場合もあります。ピンセットで取る、液体窒素で凍らせるなどの治療法があります。ピンセットで取る場合は事前に麻酔のテープを貼っておくと痛みが和らぎます。

脂漏性角化症:老人性いぼです。加齢とともに、全身のどこにでもできます。治療は冷凍凝固、サージトロンによる焼灼、小さいものはレーザーで取れる場合もあります。

アクロコルドン:首にできる細かいいぼです。体質的なものなので、取っても新しいものが少しずつ増えてきます。ある程度大きくなったらハサミで切除したり冷凍凝固を行ったりします。

 

円形脱毛症 (2010/6更新)

円形脱毛症は、かゆみや痛みなどを感じることなく髪の毛が抜ける脱毛症です。原因は自己免疫と言われ、通常は細菌やウイルスに反応するリンパ球が自分の毛包を攻撃してしまって抜けます。なぜそういう免疫反応がおこるのかは、まだよくわかっていません。ある日突然髪が抜け始め、円形の脱毛斑ができます。自然に治ることもありますが、生えそろうのに1年以上かかることもありますし、脱毛斑がたくさんできたり、頭髪全体が抜けたり、あるいはまゆ毛や体毛など全身の毛が抜けることもあります。

典型的な円い脱毛斑の場合は診断が容易ですが、同じような症状をおこす別の脱毛症が疑われるとき、また円形脱毛症はまれに内科の病気を合併していることがあるため、血液検査を行う場合もあります。

単発型のものは自然に治ることがほとんどですが、回復を早めるために飲み薬や塗り薬を使用します。多発したり、頭髪全体・体毛全体が抜けて長期化する場合は、液体窒素を用いた局所療法や注射などを行います。重症度や経過の長さによって治療方法は異なりますが、適切な治療を根気よく続けることが大切です。
また、バランスのとれた食事、頭皮のマッサージによって血行をよくすること、ストレスをためないで発散させることも大切です。抜けるストレスがさらに症状を悪化させることもあるため、かつらの使用や心のケアも大事な治療といえます。

 

毛虫皮膚炎 (2010/5更新)

毛虫皮膚炎は、蛾や蝶の幼虫である毛虫の持つ毒針毛に触れることによって起こる皮膚炎です。原因となる代表的な虫はチャドクガで、その幼虫は5~6月と8~9月頃に発生します。近所の庭木や公園のツバキ、サザンカなどを好みます。毛虫には数十万本の細かな毒針毛があり、危機を感じると毛を空中に発射して身を守るという習性があります。したがって、直接触れなくても毛虫に近づいただけで皮膚に毒針毛が刺入し、皮膚炎を起こす場合もあります。

毛に触れた直後にはほとんど自覚症状がありません。数時間してからピリピリとしたかゆみが出てきます。その後、1~2日のうちに赤い丘疹が広範囲に出現し、強いかゆみを感じます。毛虫皮膚炎の診断は専門医には容易ですが、ご本人は気づいていないことも多いです。

毛虫皮膚炎はかゆみが激しく一時的なものですので、治療には通常の湿疹などの場合よりも強めのステロイド外用薬を使い、できるだけ短期間で治癒させるようにします。また、掻くことによって二次的に痒疹やとびひを起こさないように、抗アレルギー剤の飲み薬を使用する場合もあります。
刺されたことに気付いた場合は、患部に残っている毒針毛を除去するために、できるだけ早くガムテープを刺された皮膚にはりつけてはがし、石鹸と流水で洗浄することが有効です。その際、着ていた衣類もすぐに洗濯することが必要です。毛が刺さったままその部分の皮膚を掻くと、毛が皮膚の奥まで刺さり皮膚炎が長引く場合がありますので、注意が必要です。

 

花粉皮膚炎 (2010/4更新)

花粉症の方は花粉が飛ぶ時期になると鼻炎や結膜炎をおこしますが、最近は皮膚炎を起こすことがあることが知られるようになってきました。 スギ花粉による皮膚炎は、顔や首などの花粉が付きやすい場所にかゆみのある紅斑として現れます。特に、まぶたが赤くなったりかさかさしたりします。花粉が飛び始める頃は空気が乾燥していて肌の乾燥が起こりやすいため、皮膚のバリア機能が弱く花粉の刺激を受けやすいことも一因となっています。とくにアトピー性皮膚炎の方では、花粉の時期に全身の発疹が悪化することがあり要注意です。

治療は、発疹に対しては塗り薬が有効です。抗アレルギー剤の内服を併用する場合もあります。ただし症状をくり返すことも多いので、症状が改善してからはワセリンのような油脂性軟膏で皮膚を保護しておくことが大切です。過度の洗顔や目元の化粧、クレンジングの際に強くこするなどの刺激は、皮膚を乾燥させバリア機能が低下しますので避けましょう。スギ花粉が飛んでいる時期には、帰宅したらすぐ洗顔をしたりシャワーを浴びたりして、皮膚についた花粉を落とすことが皮膚炎の発生や悪化の予防になります。花粉が入らないようなめがねをするのもよいでしょう。さらに大事なことは、目のまわりがかゆくても、決してこすらないことです。また、洗濯物を外に干すことで花粉が濡れた洗濯物に付着して刺激になっている場合もありますので、部屋の中に干したり衣類乾燥機を使うことで解決することもあります。

 

ウオノメ、タコ (2010/3更新)

FM-HANAKO 「教えて!お医者さん」
平成22年3月1日13:30~13:40放送より

・どのようになってしまう症状なのでしょうか?
角質が部分的に厚くなって硬くなる症状をいいます。ウオノメは芯があり、それが皮膚の奥に刺さるので痛みがあります。たこは芯がないので痛みはありません。どちらも圧迫されたり擦れたりする場所にできるので、足の裏によくできます。他に手の指にできるペンだこ、足の甲にできる座りだこ等があります。

・放置した場合、どのようになるのでしょうか?
放置するとどんどん硬くなってきます。ウオノメを放置すると、痛くて歩けなくなる場合があります。タコもあまりに硬くなると痛みを伴う場合があります。

・遺伝するものなのでしょうか?
遺伝するものではありません。ウオノメやタコは、特定の場所が圧迫などの刺激を受けることによってできます。きつい靴を長時間履いたり、立ち仕事をしたり、あるいは外反母趾やリウマチなどで足が変形している場合によくできます。

・治療法、予防法について教えてください
できてしまったウオノメやタコはメスやハサミで削り取ります。硬くなった部分だけを取りますので、痛みはありません。ウオノメは芯を取るとぐっと痛みが和らぎます。
ただし削ってもすぐに再発することがありますので、一番大切なのは原因になる刺激を避けて予防することです。そのためには足の形に合った靴を履くことが必要です。きゅうくつな靴を避けるのはもちろん、ゆるすぎる靴でも変に力がかかってしまうことがあります。ヒールのない、ウォーキング用の靴をはくことをお勧めします。特に締め付け具合を調節できる紐靴が最適です。
時々ご自身で軽石などでこすったりされる方もおられますが、頻繁にすると角質が反応して却って硬くなくなることもありますので注意が必要です。また、スピール膏という貼り薬で角質をふやかす方法もありますが、使い方には注意が必要です。きちんと貼らないと周りの正常な皮膚までふやけてしまったり、貼った部分から細菌感染を起こしてしまうこともあります。
なかなか治らずに悩んでおられる方は、一度皮膚科を受診していただくことをおすすめいたします。

 

ドライスキンと敏感肌 (2010/2更新)

皮膚の表面では、角質層という細胞の層が水分を保ち、その外側をおおっている皮脂が膜をつくって肌のうるおいを保っています。また、角質層は外からの刺激を防ぐバリアとして働いています。
ドライスキンとは、角質層の水分が少なくなったり皮脂が少なくなることによって皮膚が乾燥した状態をいいます。ドライスキンでは、アレルゲンや微生物などが入り込み、皮膚炎が起こりやすくなっています。さらに、かゆみの神経が過敏になっていて、かゆみを感じやすい敏感肌になっています。

ドライスキンを招く要因には、次のようなものがあります
季節:夏の冷房のきかせすぎ、冬の湿度低下や暖房のきかせすぎ
年齢:加齢による皮脂の分泌低下、発汗量の低下
病気:アトピー体質、遺伝的なバリア機能の低下、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全
生活習慣:乾燥をおこしやすい入浴習慣

スキンケアの基本は洗浄と保湿です。かゆみの原因となる皮膚表面の汚れは低刺激性の石鹸できちんと落とします。バスタブにゆっくり浸かると、皮膚の汚れも落ちやすくなり、入浴後は保湿剤が皮膚に浸透しやすくなります。保湿系の入浴剤を入れるのもよいでしょう。そして、入浴後には必ず保湿剤を塗ります。入浴後5分以内に塗るのが効果的です。保湿剤は適切な保湿力のあるものが必要です。さらっとした塗り心地の良いものではじゅうぶんに保湿できていない場合もあります。皮膚の状態に合ったものを続けていくことが大切です。
ドライスキンから皮脂欠乏性皮膚炎を起こした場合は早めに治療することが必要です。皮膚炎で皮膚のバリアが壊れてさらに刺激反応やアレルギー反応を起こす…という悪循環を起こさないようにしなければなりません。かゆみ過敏の状態になってしまった場合は神経の過敏性を抑えるために内服薬による治療を行います。薬で症状が治まった後も保湿ケアは続けましょう。

 

やけど (2010/1更新)

やけどには熱湯や火や蒸気などの熱による温熱熱傷、薬品による化学熱傷、電流による電撃傷などがあります。やけどは受傷の範囲と深さによって重症度が決まります。やけどの範囲が成人で体表面積の20%、子供で10%以上になると大変危険な状態と考えられます。深さは1~3度に分けられています。

第1度熱傷:熱いものに触れた程度のやけどです。赤くなりヒリヒリ痛みますが数日で治ります。
第2度熱傷:熱湯がかかると2度以上となることが多いです。
浅い2度:赤くなって水ぶくれができ、強い痛みを感じます。10日程度で治り、やけど痕もほとんど残りません。
深い2度:赤くなって水ぶくれができるのは浅いものと同じですが、水ぶくれの下の皮膚が白くなっています。完治するまでに2週間以上かかり、やけど跡が残ります。
第3度熱傷:火災などでは3度になることがあります。皮膚は壊死して白っぽくなったり黒くなってしまい、皮下組織や筋肉までやけどになっています。神経も損傷するため痛みは感じません。壊死した組織を除去して皮膚移植をするなどの治療が必要となります。

やけどの処置は、まず流水で30分程度じゅうぶんに冷やすことが大切です。最初にしっかり冷やしたかどうかがやけどの深さに影響します。ただし明らかに重症の場合はすぐに病院へ行きましょう。水ぶくれは破らないようにし、衣服を着ている場合は無理に脱がさずにそのまま冷やしてください。冷やしたら軽くガーゼかタオルで覆って受診してください。

子供のやけどは皮膚が薄く、体表面積も小さいぶん重症になりやすいので注意が必要です。子供がやけどした時は、周囲で判断せず早めに受診しましょう。

低温やけどは、比較的低い温度に長時間触れることによって起こるやけどです。湯たんぽや電気毛布、カイロなどの暖房器具で起こることが多く、じっくり熱が浸透するため通常のやけどよりも深くなりやすいです。やけどになった直後は軽く見えても皮下の深い部分まで損傷されているため治療に1カ月以上かかることも多いので、低温やけどをしてしまったときはすぐに受診してください。

 

しみ (2009/12更新)

一般的に「しみ」と呼ばれているものには肝斑、雀卵斑、炎症後色素沈着、老人性色素斑、脂漏性角化症、光線性花弁状色素斑などさまざまな疾患があります。疾患によって原因も治療法も異なります。

肝斑:頬や鼻の下、額などに左右対称に広がるしみ。女性ホルモンなどによってメラニンを作る細胞が活性化されるためと考えられています。妊娠中、ピル服用中の女性にできやすく、紫外線やストレスにより悪化します。レーザー治療は余計に濃くなってしまう可能性が高いため、トラネキサム酸やビタミンCの内服、ハイドロキノンの外用が中心になります。相乗効果のある治療としては、ケミカルピーリングやイオン導入、ビタミンC誘導体配合のホームケアなどがおすすめです。

雀卵斑(そばかす):鼻を中心に小さな淡いしみが多数出ます。幼少時から出現し、思春期に目立つようになります。日本人では色白の人によく見られる遺伝性の疾患で、メラニンの産生が亢進しているためにおこります。ビタミンCのイオン導入やハイドロキノン外用、ケミカルピーリングが有効です。再発しやすいので、定期的な治療やビタミンC誘導体配合のホームケアがおすすめです。

炎症後色素沈着:かぶれやアトピー性皮膚炎、にきび、傷跡などの炎症が起こった後にできるしみです。炎症によって皮膚の深い所の真皮にメラニンが増えておこります。まずは、原因となっている炎症を早めに治療する必要があります。年月とともに薄くなることも多いですが、残ってしまうこともありますので、早期からのピーリングや外用薬治療がおすすめです。

老人性色素斑:顔、手の甲、前腕などよく日光に当たるところにできる濃い褐色の教会明瞭なしみです。長年の日光暴露によりメラニンの産生が増加して生じます。ケミカルピーリングやビタミンCのイオン導入、ハイドロキノン外用を行います。ビタミンC誘導体配合のホームケアもおすすめです。

脂漏性角化症:盛り上がりのあるしみです。初期はほくろや老人性色素斑のようですが、年月とともに隆起してきます。高周波メス(サージトロン)による蒸散がおすすめです。

光線性花弁状色素斑:強い日焼けを受けた人の肩から背中上部に小さなしみが多数できます。盛り上がりを伴うことが多いものです。高周波メス(サージトロン)による蒸散がおすすめです。

 

手湿疹 (2009/11更新)

手湿疹は主婦湿疹とも呼ばれ、合成洗剤で皮脂が失われることによる乾燥、手をよく使うなどの機械的刺激、その他の物質に対するかぶれが原因となっています。手を使う仕事の人、主婦、美容師、飲食業者などに多く、アトピー素因を持つひとに起こりやすい傾向があります。

手のひらには皮脂腺がないため、洗剤などによっていったん皮脂膜が流れてしまうと、再生には時間がかかります。そのため皮膚がカサカサになり、亀裂を生じるようになります。
いったん手湿疹を生じると、皮膚のバリア機能が失われ、いろんな物質に刺激反応やアレルギー反応を起こしやすくなってしまい、さらに症状が悪化します。壊れたバリアから真菌が入り込んで皮膚カンジダ症を併発する場合もあります。
また、見かけは治ったように見えても約3ヵ月間はバリア機能が低下した状態となるため、少しの刺激で手湿疹が再発してしまいます。

したがって、外用薬による治療と同時に、日常生活において手の皮膚を守るよう意識していくことが大切です。水仕事や入浴の後は必ず保湿クリームを塗ること、水仕事の際は洗剤に直接触れないように手袋を着用するのがよいでしょう。水仕事だけでなく、シャンプー、衣類、紙なども刺激になりますので、それらに頻繁に触れる場合は、こまめに保湿クリームを塗るよう心がけましょう。保湿クリームは香料などの刺激成分が含まれていないものを使うようお勧めします。

 

ヘルペス (2009/10更新)

ヘルペスとはウイルスによって小さな水ぶくれができる病気ですが、単純ヘルペス帯状疱疹の二つがあります。

単純ヘルペスには口唇ヘルペス性器ヘルペスの2種類があります。どちらもいったん感染すると症状がおさまった後もウイルスが体内に潜んでいて、風邪や疲労、紫外線、胃腸障害、外傷、ストレス、老化、薬などで体の抵抗力や免疫機能が低下すると再発します。
単純ヘルペスの症状が出たら、早い時期に抗ウイルス薬の内服を始めたほうが軽症で済みます。特に再発頻度の高い人は、早くから内服することで次の再発を遅らせる事ができます。
性器ヘルペスを年に6回以上繰り返す人には、抗ウイルス薬を少量継続して飲むことによって再発を抑える再発抑制療法を行います。患者さんの再発を抑えると同時にパートナーへの感染率を下げることがわかっています。ただし再発抑制療法中でも再発することがあります。

帯状疱疹は子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスが原因となって起こります。水ぼうそうが治った後もウイルスが体に潜んでいて、体の抵抗力が落ちるとウイルスが増殖し、神経を伝わって皮膚に広がり帯状疱疹が起こります。神経を傷つけるためにかゆみや強い痛みを伴います。水ぶくれができる場所は人それぞれですが、顔や体の左右どちらかにでき、神経に沿って帯状に広がります。
治療はまず安静にすることが大事です。体の抵抗力を回復するためにも十分な栄養と睡眠をとるようにします。そしてできるだけ早く抗ウイルス薬による治療を開始します。治療が早いほど軽くて済みます。痛みに対しては鎮痛剤の内服も行います。約1週間で水ぶくれが広がり、徐々にかさぶたになって2,3週間ほどで治ります。痛みは通常1ヶ月ほどで取れますが、まれに神経痛が長引くことがあります。単純ヘルペスとは違って9割以上の人は再発しませんが、数年経ってから再発することもあります。

 

ニキビ (2009/9更新)

ニキビには、大きく分けて3つの原因があります。

毛穴の角化:毛穴周囲の角質が厚くなって毛穴が閉じてしまうと、毛穴の中に皮脂や角質などの老廃物がたまります。それが白ニキビや黒ニキビと言われるものです。毛穴が角化する原因は、不規則な生活、皮膚の乾燥、ファンデーションなどです。毛穴が閉じてしまうとたまった皮脂や老廃物が出ていかないため、毛穴の中にいるアクネ桿菌が増殖し、炎症を起こします。

皮脂の分泌亢進:皮脂の分泌が過剰になると、肌に汚れが混じりやすくなり、毛穴をふさぎます。皮脂の分泌は性ホルモンの影響を受けやすく、思春期になると女性でも男性ホルモンの分泌が活発になり、皮脂の分泌が亢進します。また、生理前やストレスでホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが優位になり皮脂の分泌が増加します。

アクネ桿菌:アクネ桿菌は誰の毛包にもいる常在菌ですが、皮脂を好み酸素を嫌います。ふさがった毛穴に皮脂や老廃物がたまると、アクネ桿菌が増殖し炎症を起こす物質をだして毛穴の壁を壊し、ひどいと膿が溜まります。その結果、赤ニキビやシコリになってしまいます。

ニキビの治療は、それぞれの原因に対する治療をうまく組み合わせていくことが有効です。
毛穴の角化に対しては、レチノイン酸類似物質を含む外用剤が保険適応になっています。これが使えない人にはケミカルピーリング(保険外治療)を行っております。誤ったスキンケアで毛穴を詰まりやすくしている場合は、方法を改める必要があります。
皮脂の分泌亢進に対しては、主にビタミンB2,B6の内服を行いますが、同時に睡眠不足を解消する、食事や頭髪のケアなどの生活習慣の改善も大切です。
アクネ桿菌の炎症を抑えるためには、抗生剤の内服や外用を行います。また、活性酸素を抑えてニキビの炎症を抑えるために、ビタミンCのイオン導入(保険外治療)も有効です。

ニキビの炎症が長引くと、赤みや色素沈着、瘢痕ができてしまいます。
ニキビ痕の赤みや色素沈着には、ビタミンCの外用が有効です。当院では、朝晩のお手入れにビタミンC誘導体を配合したビタミンCローションやAPSエッセンスの使用をお勧めします。また、ビタミンCのイオン導入は塗るより数倍浸透力が高まります。ケミカルピーリングは角質を剥離させて皮膚の新陳代謝を促進しますが、ニキビ痕の改善にはイオン導入を併用していただくのがより効果的です。瘢痕はいったんできてしまうと治りにくいので炎症を悪化させないのが一番ですが、上記の方法で根気よくケアすることで徐々に改善します。

 

金属アレルギー (2009/8更新)

金属アレルギーとは、ピアスやネックレスなど金属製のアクセサリーや時計、ベルトのバックルなどが直接肌に触れた時に、その部分に一致してかゆみや赤み、水ぶくれができるものです。金属アレルギーは遅延型アレルギーによるもので、最初の数回はかぶれないのですが何度か触れているうちにアレルギーを獲得してしまい、以後は触れるたびに症状を繰り返します。症状が出るまでに時間がかかるため、金属が原因とは気付かないことも多いです。汗で微量に溶けだした金属がイオン化されて皮膚に入り込むため、夏は特に金属アレルギーの症状が出やすくなります。

金属はピアスや歯科金属などの金属製品だけではなく、皮革製品や陶磁器、紅茶、チョコレートなどにも含まれるため注意が必要です。かぶれの症状だけではなく、全身性の接触皮膚炎、口内炎、掌蹠膿胞症、扁平苔癬などを生じる場合もあります。 ピアスを装着するたびにかゆくなるなど、アレルギーを疑う場合はパッチテストで確定診断を行う必要があります。金属パッチテストはテスト用に希釈された金属成分を背中や上腕内側に2日間貼って、皮膚の反応をみる検査です。

金属アレルギーの治療は、パッチテストで原因金属を特定し、その原因金属を除去することが中心になります。ピアスなどのアクセサリーは皮膚に直接触れさせないようにします。どうしても身につけたい場合は純チタンやプラスチック製のものを使用します。歯科金属が原因となっている場合は、歯の冠や詰め物を取り替える必要があり、その際は皮膚科医と歯科医の連携が重要です。

ピアスや歯科金属を入れる予定で金属アレルギーが疑わしい方は、前もってパッチテストを行うことをおすすめします。パッチテストは当院で行っておりますので、ご希望の方は受診してください。計3回は診察が必要となります。

 

じんましん (2009/7更新)

じんましんは、突然皮膚がかゆくなって赤くなり、みみず腫れのようになる病気で、個々の発疹は通常20~30分、長くても1日以内に跡形もなく消えます。じんましんには何らかのアレルギーによるものと、非アレルギー性で慢性に続くものがあります。
じんましんの原因にはいろんなものがあります。

食物:魚介類(アジ、サケ、カキ、エビ、カニ)、肉類 (ブタ、ハム、ソーセージ)、穀類(小麦粉、ソバ)、豆類(南京豆)、野菜類(タケノコ、ホウレンソウ)、卵・乳類(牛乳、鶏卵、チーズ)
慢性感染症:虫歯、扁桃腺炎、副鼻腔炎、C型肝炎、中耳炎
薬物:解熱剤(アスピリンなど)、抗生物質(ペニシリンなど)、食品添加物
吸入物:ダニ、ホコリ、花粉、動物の毛、フケ、香料など
物理的刺激:接触、圧迫、まさつ、寒冷や温熱、日光、運動
ストレス:精神的ストレス、寝不足などの肉体的疲労

じんましんの治療で一番大切なことは、明らかな原因となるものを避けることです。
たまに症状が出る場合は、症状の程度に応じて内服、経過観察を行います。
毎日あるいはほぼ毎日出現する慢性じんましんの場合は、抗アレルギー剤の内服や補助的治療薬によって症状をしっかり抑えることが必要です。漢方を使用する場合もあります。症状が治まったからといって、すぐに治療を中止してしまうと再発をくりかえしますので、しばらくは内服治療を続けることが大切です。規則正しい生活をする、自分に合ったストレス解消法をみつけるなど、日常生活でじんましんが起きないようにする対策も有効です。

 

子供に多い皮膚の病気 (2009/6更新)

水いぼ(伝染性軟属腫):プールやお風呂で肌と肌が接触することでうつります。そのままにしていても自然治癒することもありますが、通常約1~2年の期間がかかります。その間にもどんどん増えていきますので、数が少ないうちに取ることをおすすめします。水いぼがある間はタオルや水着、ビート板や浮き輪の共用を控えるなどの配慮が必要です。プールを禁止される場合もあります。ピンセットで取る、液体窒素で凍らせる、スピール膏を貼って取るなどの治療法があります。

いぼ(尋常性疣贅):ウイルスによって感染します。足の裏にできるとウオノメのように見える場合があります。放置しているとだんだん大きくなり数も増えるため、早めの治療が必要です。潜伏期間が長いのですぐにはうつりませんが、触っているといつのまにかうつるので絆創膏を貼ったり自分で削ったりはしないようにしましょう。液体窒素で凍らせますが、1回ではなかなか取れないので数回治療します。

とびひ(伝染性膿痂疹):虫刺されやあせも、傷口や湿疹などから細菌が入り込んで、水ぶくれができ、それが簡単に破れてほかの場所や他の子供に次々に飛び火して広がっていきます。水ぶくれのなかに細菌がたくさん入っていて、汁が付くことでうつります。症状が強い場合は熱が出ることもあります。とびひの治療には抗生物質の飲み薬が必要です。患部は抗菌性の塗り薬をぬってガーゼで覆い、汁が飛ばないようにします。

オムツかぶれ:オムツかぶれには、オムツや尿便による刺激性の皮膚炎とカンジダ菌による皮膚炎があります。どちらであるかは顕微鏡検査で菌の有無を調べる必要があります。間違った薬を使用すると症状を悪化させてしまうので、必ず皮膚科を受診し検査を受けてください。

 

紫外線について (2009/5更新)

紫外線は3月頃から増え始め6,7月頃に最も強くなります。

UVAは波長が長く、皮膚色を黒くするとともに、皮膚の奥深くまで届いてシワやたるみの原因となります。UVBは波長が短く、皮膚を赤くしシミやソバカス、乾燥肌の原因となります。強い日焼けを繰り返していると、皮膚の免疫力が低下してヘルペスにかかりやすくなったり、皮膚がんにもなりやすくなってしまいます。

紫外線を防ぐにはまず、日やけ止めをしっかりと塗る事です。十分な量をムラなく塗ります。塗り足りないことが多いので、2度塗りするくらいがちょうどよいと考えてください。2,3時間おきに塗りなおすことをおすすめします。皮膚の敏感な方は、低刺激で紫外線吸収剤を含まないものを選びましょう。日傘や帽子、サングラス、長袖の服も有効です。

紫外線を浴びてしまったら・・・抗酸化作用を持つビタミンC誘導体は、紫外線による皮膚のダメージを修復するのに有効です。ビタミンCにはメラニンを薄くする、メラニンの合成を抑制する、コラーゲン合成を促進するなどの働きがあります。ビタミンCはそのままでは皮膚に浸透しにくいのですが、リン酸のついたビタミンC誘導体(APS)にすることで皮膚に浸透しやすくなります。さらに、微弱な電流によるイオン導入を行うと約4倍、超音波導入では40~100倍の浸透力があるといわれています。

日焼け(日光皮膚炎)はヤケドと同じです。痛みが出たり、水ぶくれになってしまった場合は外用剤による治療を行います。また、特殊な疾患として、光線過敏症があります。これは、遺伝的におこるものもありますが、多くは薬剤アレルギーによるものです。疑わしい薬剤を中止するとともに、外用剤や内服薬による治療を行います。

紫外線には春先からの対策が必要です。曇りや雨の日も紫外線は射していますので、油断は禁物です。子供のころからの紫外線対策が大切です。